従来のアナログ式では、製品のリアルタイム監視や遠隔操作、データ記録が難しく、IoTシステムとの統合が実現できない。
装置が大型で重量があるため、輸送費用が増加し、設置や移動も困難であり、小型かつ薄型に設計する必要がある。
設備コスト、保管費用、輸送費用の削減が必要で、効率的な製品設計でこれらの課題に対応する必要がある。
アイカムス・ラボでは、このクライアントのニーズに応え、マイクロアクチュエータで培った技術と最新鋭のIoT技術を活用して、デジタル制御によるコンパクトな空気圧装置を提案しました。現行のアナログつまみ操作からデジタル化することで、ホストコントローラからの指令によって自動的に吸引、吐出操作を行い、リアルタイムで流量や圧力をデータモニタリングできる仕様に改良しました。これにより、空気圧や流量の設定、監視、調整が一括で可能となり、操作の正確性と効率が向上します。加えて、IoTの将来的な拡張にも対応できる設計にしており、システムに組み込まれる各種計器のデジタル表示や遠隔操作を実現したうえでさらに、従来の装置に比べて50%の省スペース化を達成しました。
将来的な拡張に対応すべくタブレットやPCを活用した連携により、流量・圧力のモニタリングが可能となり、状況をリアルタイムで把握できます。各種アラート発報による安全対策強化、停電時の内蔵バッテリー動作により、運用の安定性も高められました。この全自動機能により、運用コストや操作工数の大幅な削減が実現し、メンテナンスも容易になります。コストダウン面では、装置の軽量化と薄型設計により、輸送費や設備コストが削減され、クライアントの持続可能な運用に貢献しています。
大手輸送関連メーカー
開発に際し、当初からアイカムス・ラボとの密な打ち合わせを重ねた結果、希望する機能や仕様をすべて満たした新しい空気圧制御装置が実現しました。従来の手動装置では限界があったデジタル化や自動化が実現され、操作も画面から一括で管理できるようになり、日常業務の効率が飛躍的に向上しました。また、軽量かつ省スペースであることから、輸送や設置作業が格段に楽になり、関連費用も削減されています。特にIoT対応によって、各データをリアルタイムで確認できる機能は、品質管理を強化する上で大変効果的であり、今後のビジネス展開に役立つと高く評価されています。さらに、停電時にもバッテリーで運用できる安心感もあるため、重要な工程での継続的な管理が可能になりました。